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ENSAPIA Engineering統合2周年:CEOが語る、AI時代に変えること・受け継ぐこと

ENSAPIA EngineeringがAI時代に引き継ぐもの

こんにちは。ENSAPIA Engineering(グループ全体の開発組織、以下E²)の李弘基(イ・ホンギ)です。

2026年9月、ENSAPIAは創立18周年を迎えました。そして、東京・福岡・ソウル・釜山のエンジニアが一つの組織として歩み始めてから、2年になります。日々サービスをつくり、支えている仲間、ともにプロダクトを育てる皆さん、そして私たちのサービスを使ってくださるお客さまに、心から感謝します。

2年前、私たちは、それぞれの拠点に蓄積されていた技術と経験をつなぐために、E²として歩み始めました。1周年では、距離や言語、文化の違いを協働の力へ変え、AIを新しいエンジニアリングのパートナーとして受け入れる姿勢をお伝えしました。

そして今、私たちが向き合うべき問いは、その力をどうお客さま価値へ変えていくかです。18年の歩みをそのまま守るのでも、すべてを新しくするのでもありません。

つくり方が大きく変わる今、私たちは何を引き継ぎ、何を変えるのか。

技術への責任を、より良い方法で受け継ぐ

2010年頃、現在のENSAPIAへとつながるココネは、オンライン英語学習のサービスをつくっていました。英語を学ぶための場所や費用の壁を、インターネットと技術で少しでも下げたいと考えていたからです。

そのために、Adobe Flashを使った学習コンテンツや音声認識にも取り組み、必要なサーバーも自分たちで組み立て、運び、運用していました。社内の地下にあったサーバールームの熱気とファンの音を、今でも覚えています。

問題が起きれば機器の前に行き、ログを読み、設定を一つずつ確かめながら原因を探しました。データセンターへの移管が思うように進まず、対応が長時間に及んだこともあります。

2011 Cocone Server Room

そこで身についたのは、問題を最後まで理解しようとする姿勢です。小さな設定の違いがシステム全体に影響し、その先にいるお客さまの体験を変える。動いている理由も、止まった理由も、分からないままにはできませんでした。

次の世代には、これまでの学びを、より良い環境と方法の上で生かしてほしいと考えています。今ならクラウドや自動化、AIを使い、当時とは違う方法で準備し、検証し、問題に対処できます。

過去からの学びを受け継ぎ、より良い環境と方法を、これからの出発点にする。

問題を最後まで理解し、お客さまに届く品質まで責任を持つ姿勢を、今の技術と環境に合った方法で受け継いでいきます。

一人の工夫を、チームが繰り返せる方法へ

2024年9月、四つの拠点が一つの開発組織として歩み始めました。異なるサービスや技術、経験を持つ人たちがつながり、一つのチームで得た学びを、別のチームの出発点にするためです。

AIとの開発でも、同じことが始まっています。

私自身も、AIと一緒に小さなアプリをつくってみました。短い時間で動くものができることに驚く一方で、一度動くものをつくることと、お客さまが安心して使い続けられるサービスを届けることは、まったく違うと改めて感じました。

社内で開発プロセスを検証した際には、仕様から先にテストを用意し、実装する役割と評価する役割を分け、失敗したところから再開できるようにする方法を試しました。重要なのは、どのモデルを使ったかではありません。何を完了とし、どこで人が確認するのか。その条件をエンジニアが設計することです。

一つの方法を、すべてのサービスにそのまま適用することはできません。それでも、個人の工夫を共有し、それぞれの現場で試し、結果を持ち寄る。その循環が、個人の経験を組織の力に変えていきます。

AI-Assisted Engineering Workflow (AI-Generated Image)

AIで得た速さを、お客さまのために使う

AIは、実装のたたき台をつくり、テストの観点を洗い出し、調査の手がかりを見つけることを助けてくれます。しかし、速くつくれることと、良いサービスになることは同じではありません。

新しい機能を追加するのか、毎日使う画面の待ち時間を減らすのか。何を先にするべきかは、生成できるコードの量では決まりません。お客さまが何に困り、どんな体験を期待しているのかを理解し、企画・デザイン・運用を担う仲間と判断する必要があります。

高い技術力は、エンジニアとしての前提です。そこに、お客さまがどこで迷うのか、仲間が何を実現したいのか、次にコードを触る人がどう理解するのかを想像する余裕が加わることで、技術は良いサービスへとつながります。

私は以前、それを「優しい気遣い」と表現しました。AIによってつくる速度が上がった今こそ、この強みをさらに大切にしたいと考えています。

だから私たちは、AIで得た時間を、お客さまを知ること、品質を早い段階で確かめること、まだ形になっていない楽しさを試すことにつなげたいと考えています。

速さを何に使うか。その判断に、私たちがサービスをつくる理由が表れます。

新しい体験も、安心して戻れる日常も

私たちが届けたいのは、自分らしさを表現し、誰かと出会い、また戻ってきたいと思えるデジタルワールドの体験です。

その体験は、目立つ新機能だけでできているわけではありません。アバターの動きや表情をつくり込み、通信や待ち時間を改善し、大切なデータを守り、長く使われてきたコードに安全な変更を届ける。お客さまには見えにくい仕事も含めて、一つの体験を支えています。

新しいサービスを送り出す挑戦と、安心して使い続けられる日常を守る仕事は、別々の価値ではありません。どちらも、人の時間を大切にするエンジニアリングです。

ENSAPIA Services : Livly Island & Pokecolo Universe

3年目、組織の変化をお客さま価値へ

ENSAPIA Engineeringの変化は、今も進んでいます。新規開発と長く続いてきたサービスでは、コードも運用条件も異なります。一つの方法をすべてのチームに適用するのではなく、それぞれのチームが自分たちの条件に合った方法を選び、その過程で得た学びをつないでいくことが大切です。

3年目にENSAPIA Engineeringが果たすべき役割は明確です。AIを開発のパートナーとして活用し、より良いサービスをつくることに集中する。そして、繰り返される問題を個人の努力に委ねず、設計と仕組みの改善によって減らしていくことです。一つのチームの試行錯誤と学びが別のチームの出発点になるよう、個人の工夫を、組織が繰り返せる方法へ変えていきます。

技術を深めながら、その技術で誰に何を届けるのかまで考える。自分の工夫を、次の仲間が使える形で残す。開発の進め方そのものを、一緒によくしていく。そんなエンジニアと、ENSAPIA Engineeringの次の挑戦をつくっていきたいと思います。

つくり方は変える。つくる理由は、手放さない。

まず一つずつ、私たち自身の仕事から変えていきます。その過程で得た学びを、次のチームが使える形で残します。この積み重ねによって、18年の経験を新たなお客さま価値へつなぎ、ENSAPIA Engineeringの3年目をつくっていきます。

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ENSAPIA Engineering CEO
李 弘基

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